目的と活動内容
「国際活動支援班」は、平成27年度から新設された科研費「国際共同研究加速基金」の一つで、新学術領域研究の中でも「我が国の強い研究領域における国際共同研究等の加速」を目的としたものです。 期待される成果は、「我が国が強い学問分野を中心に国際共同研究の推進や優秀な若手研究者の相互派遣などによる国際的な研究者コミュニティにおける長期にわたる確かなネットワークの形成により、成熟社会である我が国の学術研究が国際的な研究者コミュニティをリードし、国際社会における我が国の存在感を維持・向上」させるとしています。この成果をあげるために、本領域では以下の3つのネットワークの形成を行います。
○ 国際共同研究ネットワーク
個々の基盤的共同研究を有機的に結合した国際共同研究ネットワーク
○ 試料育成ネットワーク
我が国が得意とする「高品質・高性能」の特長を活かした試料育成ネットワーク
○ ウラン化合物研究国際連携ネットワーク
ウラン系化合物研究の国際連携ネットワーク
ネットワーク形成のために、これまでに築いてきた国際連携拠点との間に、若手研究者の相互派遣を行います。平成31年度までの研究期間に、3ヶ月以内の招へいや派遣を計34件行う予定です。また、平成30年度(4年度目)には、領域主催の国際サマースクールのサテライトとして試料育成のネットワークに関する国際ワークショップを開催する予定です。相互派遣で経験を積んだ若手研究者には、これらの集会で中心的な役割を担っていただくつもりです。
この若手研究者の相互派遣は原則的に公募で行います。研究領域の国際展開の主旨に沿った研究で領域メンバーからの推薦を受けた研究について、提出された研究計画書などを審査のうえ支援を決定します。派遣者は報告書の提出と研究会などでの報告を義務付けます。1件あたりの経費は旅費・滞在費・実験に必要な経費を含めて大体の上限を設けていますが、海外での消耗品費の購入や年度をまたいでの派遣も可能です。海外で研究を行いたい若手研究者や、海外の若手研究者を招へいしたい方は、積極的に応募下さい。詳しいことは事務局か領域代表までお問い合わせ下さい。